腰痛の種類と腰痛すべり症

脊椎すべり症(腰椎すべり症)は、腰痛症のような痛みがある病気ですが、激痛が伴うような痛みはあまりありません。ただし、時々、下肢に痛みやしびれが感じることがあります。

 

腰椎すべり症は、椎体が直下の椎体に対して、前方にすべっている状態の総称です。椎間板の老化や脊椎が分離することによって起こることが原因として考えられています。

 

すべり症には、いろいろな種類があります。前屈位で、腰への突っ張り感や、不安定な感じなどを感じることを、「腰椎分離すべり症」といいます。また、長時間たっていることで起こる腰痛や臀部の痛み、下肢のしびれが出ることを、「腰椎変性すべり症」、形成異常による出っ尻のような姿勢になったり、腰痛・下肢痛などが起こることを、「腰椎分離すべり症」、その他「外傷性腰椎すべり症」、「病的脊椎すべり症」などもあります。

 

ちなみに、腰痛症の種類は、以下の通りです。

 

 

1.椎間関節性腰痛症

 

中年以降に多く見られます。腰椎の関節が炎症を起こすことによる症状で、腰が痛くて、朝起き上がることがなかなか出来ないと言われています、ただし、一度起き上がると、体を動かしているうちに、痛みを感じなくなってきます。

 

 

2.根性腰痛症(坐骨神経痛)

 

腰椎椎間板ヘルニアが原因の場合が多く、脊髄や、神経根の圧迫によって発症します。お尻や脚への痛みがあります。

 

 

3.シュモール結節

 

椎間板ヘルニアの椎体内(上下方向)へ脱出して起こるものです。神経への圧迫はありません。

 

 

4.骨粗鬆症によるもの(脊椎圧迫骨折)

 

年配の女性に多く見られます。背中や腰部に痛みが現れてきて、脊柱の圧迫骨折が重なると、背中が丸くなったりします。これは、加齢が原因とされています。カルシウムが少なくなり、骨がすかすかになった状態になり、少しの負担がかかっただけでも、骨折してしまう状態のことを言います。