運動に伴っておこる腰痛のなかでは、その原因がはっきりしている場合も多いのですが、思い当たる節がないといった場合も数多くあります。たとえば重いものを持ち上げた時などや捻った時などに腰に負荷がかかった場合によく起こるのが、筋・筋膜の損傷です。また椎間関節の捻挫や仙腸関節の捻挫や椎間板の損傷などです。ひどいときには立てなくなることもあります。
しかし、横になっていて安静にしている時には痛みが治まってきます。ほとんどの場合には1週間から10日くらいかかります。椎間板が損傷してしまった場合には、さらに時間がかかることがあります。時間が経過していくと痛みはほぼ治まっていきますが、治癒した後に機能回復が完全になされていないと慢性化を起こしてしまう原因となってしまいます。
機能不全による腰痛の場合は、動かしはじめに痛みがあります。そして、少し動かしていると痛みが和らいでいき、又はなくなるといった特徴があります。骨粗鬆症の人の場合は、圧迫骨折を起こしやすくて、その場合には痛みが長引いてしまいますが、安静期間が長くなっていくと筋の萎縮や関節機能障害が起きてしまうのでなるべく早期からのリハビリテーションが必要だとされています。
椎間板ヘルニアの治療の保存療法についてご紹介します。椎間板ヘルニアは保存療法で80%~90%の割合で症状が改善されるといわれています。整形外科での治療においては、緊急に手術が必要な場合を除いて次のような、保存療法から始まることがほとんどです。椎間板ヘルニアの治療 「急性期における保存療法」です。
消炎・鎮痛剤や筋弛緩剤を内服して除痛を図っていきながらコルセットなどで固定をして安静をとります。それと同時に、痛みのコントロールとしてブロック注射を行っていく場合も多いです。整形外科などでコルセット等の装具を作らなかった場合には、日常生活のサポートをするといった面でみても市販の腰痛ベルトがひとつあれば助かります。
椎間板ヘルニアの治療の「急性期を過ぎた後の保存療法」は温熱療法や低周波治療、ストレッチの指導がおこなわれます。椎間板ヘルニアの治療において、その多くはこれら保存療法で改善される場合が多いといわれていますが、急性期が過ぎたとしても症状が残存している場合は、牽引療法を行って様子を見ることになります。