腰痛予防の呼吸法

腰痛予防のために役立つ健康方法として、手軽に出来る方法のひとつが、腹式呼吸です。腹式呼吸とは、横隔膜を上下させる呼吸法です。太極拳や、現在では、気功やヨガなどで行われ、ポピュラーになっている、東洋では昔からの健康法の一つとして知られている呼吸法です。

 

腹式呼吸を行うことで、腹腔内圧のアップ、腹筋の強化による腰痛予防、胃腸が活発化する、便秘解消、冷え性、自律神経の調整などができ、また、リラクゼーション効果や、ダイエット効果なども期待できます。

 

お腹に力を入れたときにかかる圧力のことを、腹腔内圧といいます。これは、背骨と共に体を支える力になっています。

 

腹式呼吸は、基本的に、鼻から息を吸い口から息を吐きます。以下に、腹式呼吸の方法を説明しますので、参考にしてください。

 

 

1.丹田(たんでん)という、下腹のおへその下あたりにあるツボに手を置き、つぼに意識を集中して目を閉じます。

 

2.息を吐き出します。

 

3.丹田に意識を集中させながら、大きく深呼吸します。この時、胸も、お腹も、背中も、全部膨れるつもりで、深呼吸してください。

 

4.お腹の中から全部吐き出すように、お腹がぺっちゃんこにつぶれるくらい、息をゆっくり吐ききります。

 

5.「1.」〜「4.」を、繰り返します。

 

 

これを、1日10分程度、座りながら行ってください。毎日10分というと、気構えてしまったり、面倒になったりする方もいるかもしれません。しかし、仕事の合間や、通勤時間など、時間が少しでも空いたときに、息を吐いたり吸ったりを、意識しながら、思い出してやってみるだけでも、かなり効果が出てくると思います。気長に、ゆっくりじっくりやってみることをおすすめします。