ぎっくり背中は危険

「背中」にあたる部分は、肩こりや腰痛などの影響を受けやすくて気がつくと筋肉がカチコチに硬くなってしまい張っていることがありますよね。1本の背骨を首の部分(頚椎)、背中の部分(胸椎)、腰の部分(腰椎)に分けてみましょう。背中の部分の構造は首や腰にくらべて異なるものになりますよね。背中の部分は内臓が収まるように後方への生理的なカーブがあります。首や腰のカーブは前方へのカーブといえます。また肋骨があることによって安定性もあります。

 

しかし、その一方で背中にあるたくさんの筋肉や関節の機能をみてみると肩こりや腰痛に伴う筋肉のアンバランスな部分や姿勢の変化による影響を受けやすいといった面もあります。肋骨と背骨との連結している部分にも負担がかかることもありますのでそうなってくるとただ呼吸をするだけで痛みが走ることがあります。筋肉が過度に緊張してしまうことや筋繊維の微細な断裂の可能性が懸念されてしまうのです。

 

たとえば、どのような時に背中がギクっと痛くなってしまうのでしょうか?ぎっくり背中の状態になってしまうとちょっとした動作や咳やくしゃみなどの衝撃で痛みがはしることがあります。その痛みは胸部に響くこともあるのです。ぎっくり背中というネーミングからみてみるとぎっくり腰のように、ふとした拍子に突然として襲う痛みであることがわかりますよね。肩こりや腰痛で頚部・腰部を支えている筋肉のアンバランスや機能が低下していること、そして疲労の蓄積などに起因するような場合があります。そのような身体の不調を自覚していたとしても、また普段はこりは感じないというように自覚が無い人であっても背中に激痛が走ることもあるのです。