がんや脊椎骨折、感染症などの疑いもある心配な腰痛もあります。また、そうでない腰痛もあります。このような腰痛の見分け方はどうすればよいのでしょうか。腰椎の原因は、脊椎性、神経性、内臓性、血管性、そして心因性の5つに区分されます。ほとんどの腰痛の原因は脊椎性のものです。椎間板や椎間関節、靭帯や筋肉に原因がある腰痛になります。
老化に伴う組織の変性に伴っておこる腰痛のため、頻繁に痛みが起こっても悪い腰痛ではなありません。そういった意味では心配のない腰痛だと言えます。椎間板が原因の腰痛は、前かがみや座位の姿勢が辛いことが多く見られます。代表的な疾患として、椎間板ヘルニアがあげられるとおもいます。椎間関節に原因がある腰痛は、腰を伸ばしたり捻ったりすれば痛みが強くなります。
内臓性の腰痛は、泌尿器科疾患や婦人科疾患、そして内科的な疾患で関連痛として起こってきます。これらの症状は、安静にしていても痛みがあまりかわらないという特徴があります。血管性の腰痛では、まれに大動脈瘤による痛みがありますので注意が必要です。最近では、注目をあびているのが心因性腰痛です。
椎間板ヘルニアの治療の保存療法についてご紹介します。椎間板ヘルニアは保存療法で80%~90%の割合で症状が改善されるといわれています。整形外科での治療においては、緊急に手術が必要な場合を除いて次のような、保存療法から始まることがほとんどです。椎間板ヘルニアの治療 「急性期における保存療法」です。
消炎・鎮痛剤や筋弛緩剤を内服して除痛を図っていきながらコルセットなどで固定をして安静をとります。それと同時に、痛みのコントロールとしてブロック注射を行っていく場合も多いです。整形外科などでコルセット等の装具を作らなかった場合には、日常生活のサポートをするといった面でみても市販の腰痛ベルトがひとつあれば助かります。
椎間板ヘルニアの治療の「急性期を過ぎた後の保存療法」は温熱療法や低周波治療、ストレッチの指導がおこなわれます。椎間板ヘルニアの治療において、その多くはこれら保存療法で改善される場合が多いといわれていますが、急性期が過ぎたとしても症状が残存している場合は、牽引療法を行って様子を見ることになります。